犬は人間と違って、生まれながらに泳ぐのが上手です。とはいえ、単身水の中で泳ぎ続けるには限度があります。
そこでライフジャケットを犬にも着せましょう。わんちゃんに浮力のあるジャケットを身につけさせて水の中で遊ばせてみましょう。
今回は犬用ライフジャケットの性能や選び方を中心にみてみようと思います。
出典 http://livedoor.blogimg.jp/tomo_mickey/imgs/3/d/3d3143d7.jpg
ライフジャケットの犬用と言っても救命具ではない?
ライフジャケットの犬用を使うときに、まず飼い主さんに心得ていて欲しいことは、犬用ライフジャケットは救命具ではないということです。
人間用のライフジャケットは救命具として作られていますので、気を失っても顔を水面に出して浮いていることができます。それに対して、犬用のライフジャケットは、意識があることを前提に作られています。
上の写真を見てください。
ライフジャケットの構造を見てみればわかりますが、気を失って頭を下げてしまえば、口や鼻は水の中に落ちてしまいますよね? これでは救命具にはなりません。
犬用のライフジャケットは救命具というよりも水中で泳ぐ補助をするための物なのです。欧米では『ライフジャケット』ではなく『フローティングジャケット』と呼ばれることもあるくらいです。
甲羅型とベスト型、果たしてどちらを選ぶべきか?
犬用のライフジャケットには甲羅型とベスト型があります。それぞれに長短がありますのでみてみましょう。
甲羅型のライフジャケットは浮力体が背中にのみ付いています。
犬の体型を選ばず着せてあげることが利点です。腹部には浮力体がありませんから、きちんと強めに巻いてあげないと犬に浮力が伝わらなくなってしまいますので注意しましょう。
ベスト型のライフジャケットは背中と腹に浮力体が付いています。
腹にも浮力体がついているので、浮力が犬に伝わりやすいのが特徴です。ただし、浮力そのものは甲羅型よりも少ない製品が多いようです。
どちらがどれだけよいか一概には言いにくいですが、近年ではベスト型の方が人気です。ベスト型の方が犬へ与える負担が少ないと考える飼い主さんが多いのかもしれません。
ライフジャケットの犬用にはあごのせがあると、息がしやすい!
ライフジャケットの犬用は一般にわんちゃんが自分で顔をあげなくてはなりません。泳ぎが得意な子はそれで大丈夫なのですが、ちょっと泳ぐのが苦手とか、はじめて泳ぐとかの場合すこし苦しいかもしれませんね。
そこでオススメなのが画像のようなあごのせがあるタイプ。
これなら、自分であごをあげ続ける必要なく泳げるのでわんちゃんもとっても楽ちんです。泳ぐのが苦手な子を泳がせる場合は是非利用してみましょう。
犬は泳ぐのが得意な動物。とはいえ、やっぱりずっと水の中で遊ぶのは大変です。ライフジャケットをうまく使ってわんちゃんと水の中で楽しく遊べると良いですね。
ライフジャケットの犬用は救命用ではないですが、一緒に遊ぶ補助としてとても重宝します。泳ぐのが苦手なら、あごのせもあるとわんちゃんも喜ぶでしょう。