多肉植物の寄せ植えは、鉢や器にたくさんの種類をキレイにまとめた感じの方が、華やかでクオリティーの高いアレンジに見えます。
見方によっては少し窮屈にも見えたりしますが、サボテンや多肉植物など、乾燥にとても強い植物は、成長も非常に遅いですから、基本的には鉢と植物との間に人差し指が1本入る隙間があればじゅうぶんなのです。
けれども、植えてから2年ほど経過しているものや、そろそろほかの器でアレンジやリメイクをしたくなった時、植え替えの時期と気を付ける点を、ここでご紹介したいと思います。
出典 http://pds.exblog.jp/pds/1/201405/15/16/d0162516_1523049.jpg
http://ecojoy.cocochu.com/wp-content/uploads/2009/05/tanikusyokubutsu.jpg
多肉植物の植え替えの時期って?
まず植え替えには、どんな植物でも適した時期があります。多肉植物の場合、成長期と休眠期によって、夏型のもの、冬型のものとあります。購入する時に、お店の人に質問をするなどして、確認しておくと便利です。
夏型の多肉植物は3月から5月、冬型のものは9月から11月の間に植え替えましょう。梅雨時期は根っこを腐らせてしまったり、真夏は猛暑で根っこや本体を弱らせたりするおそれがあります。真冬もやっぱり苦手なので避けましょう。
それぞれ住んでいる地域によって同じ5月や11月でも寒暖に差があると思いますので、そのあたりも考慮して植え替えをしましょう。
水の与え方と肥料のこと
植え替えの準備として、気を付けなくてはいけないことがあります。まず植え替え1週間前は、土を乾かすために水をあげません。
そして植え替えた後も同じように1週間ほど水を与えない方が生育はいいようです。風が通る明るめの日陰で養生させましょう。
そして1週間後、晴天の日に、葉っぱの上からジャーっとかけるのではなく、根元に注ぎ込むようにして水をあげます。鉢底から流れ出るぐらいじゅうぶんあげてください。
その後の水やりに関しては、1週間から10日が目安ですが、基本的には土がしっかりと乾いたのを確認してから。あげる時はたっぷりと!
多肉植物に対して水やりはほとんどしなくてよい、ということで、放置していても大丈夫というイメージですが、やり方のポイントは、しっかり覚えておいてください。
植え替えの主なやり方はこちらの動画を参考にしてみてください。
肥料については、その他の草花に比べると大量の養分を必要としていません。あげるならば、植え替えの時に土に混ぜるぐらいでじゅうぶんです。緩効性化成肥料『マグァアンプK』などが一般的に使われています。
植え替えの素材についてあれこれ
ここまでご紹介した中で、多肉植物は水のやりすぎには気を付けなければいけない、ということをお伝えしてきましたが、ここではそれに対して真逆とも取れる素材をご紹介します。
そのひとつが、水苔です。水苔は圧縮乾燥された状態で販売されていますが、値段はさほど差があるわけではないようですが、品質はしっかり見て購入するようにしましょう。
品質の良いものは、ベージュ色で乾燥状態が良いです。品質の悪いものは、色が全体的に悪くて黒ずんだ感じで、乾燥状態も良くないです。そういったものは、嫌な臭いがしたり、細切れしたりします。ちなみに、チリ産やロシア産のものが良質だそうです。
水苔を使った植え替えアレンジの紹介はこちら。
そしてもうひとつの素材がセラミスを使った、ハイドロカルチャー(水耕栽培)です。底穴や水抜き穴の無い器でも出来る、グリーンインテリアとして画期的な栽培方法と言われています。
ただ、先ほども『真逆』と言いましたように、多肉植物にとって根腐れの原因となる多量の水分には気を付けなければいけません。底石代わりに根腐れ防止剤を使うやりかたで作った植え替えアレンジです。動画を参考にしてください。
肥料も水も少なくていいというだけでなく、アレンジ次第でとても華やかになったりポップな感じになったりする多肉植物。ぜひいろいろな素材を使って、多肉植物のある生活を楽しんでください。