寝汗は男性女性に関わらず、眠っている時には自然にかいているものです。ただし、その寝汗の量がひどいとなると不安になりますよね。
もしかしたら、身体の中で何かが起こっているかもしれません。
ここでは寝汗がひどい原因ついて特に男性の場合でご紹介していきます。
さて、夜中に首や上半身にも下半身にも汗をかくのは病気なのでしょうか?
寝汗がひどい原因 男性の場合
ひとくちに寝汗がひどいといっても様々なタイプがあります。大人の男性であれば一晩にコップ1杯分の寝汗をかくと言われていますし、これはごくあたりまえの生理現象です。
しかし、この寝汗が尋常ではない量が出るうえに、毎晩のように続くとなれば何か原因があるのかもしれません。
男性の場合は、日々のストレスが大きな原因ということが多いようです。まずは寝汗が出る場所で、原因を考えてみましょう。
首や頭部の寝汗の原因
首の後ろや頭部に寝汗が出るという人は、疲労が溜まり、体力が落ちているのかもしれません。
または甲状腺機能の低下が原因の場合も。
上半身下半身の寝汗の原因
ストレスが原因で自律神経に支障が出てしまうと、ホルモンバランスも乱れ体温調節機能がコントロールできなくなります。
そのため寝汗が上半身や下半身に大量に出てしまいます。
寝汗の質の違いについて
同じ寝汗でも汗の質によっても違います。
睡眠中の生理現象として出る寝汗は、運動後など体温調節のために普通に出る、サラサラとした質の汗と同じなので心配ないです。
しかし、不快感が強い『盗汗(とうかん)』と呼ばれる汗は注意が必要な汗になります。
盗汗とは
粘度の汗が頭から首、胸や腰、股まわりに多く出る場合は「盗汗」と呼ぶ場合があります。
- 軽度の盗汗
眠りが深くなったときや目覚めの数時間前に汗をかきます。量は少なく起きれば汗が引き、とくに不快感を感じません。 - 中度の盗汗
眠ろうとしたときに汗をかきはじめ、衣類を濡らす量の汗をかきます。1度起きる汗は引き、熱っぽさや朝にのどの渇きをかんじることがあります。 - 重度の盗汗
眠ろうとした直前、直後から衣類を濡らすほどの大量な汗をかき、1度起きても汗が引かず眠れないことが多い。
着替えるために何度も起きて寝つけず、朝起きたときに頭痛やだるさを感じる。
盗汗が出る原因
盗汗が出る原因 は、体内の水分不足や脱水症状気味が考えられます。
寝汗が嫌だからとか、トイレが面倒だからといった理由から、寝る前に水分補給をせずに眠ってしまうと危険なのです。
人間は体内の水分が十分でなければ、血液やほかの体液から水分を調達しようとします。その結果、血液が濃くドロドロ状態になりほかの病気へとつながりかねません。
重度の場合は、自律神経の乱れやホルモンバランスのくづれが原因となる病的なことが原因の場合もあります。多くみられるのが、結核のような身体がゆっくりと消耗していく病気の症状としても盗汗がみられることも。
同じ寝汗でも盗汗のような汗が出るのであれば、こわい病気が隠れているかもしれません。
寝汗がひどいのは病気?
男性の多くはストレスが原因で様々な病気を引き起こし、寝汗が病気のシグナルかもしれないことがわかりました。では考えられる病気とは、いったいどんなものがあるのでしょうか?
自律神経失調症
ストレスなど精神的な要因によるものが多く、大量の寝汗の症状のほかに頭痛や血圧や情緒の不安定、めまいなどの症状も。
更年期障害男性
50代後半になると男性ホルモンが減ることによる疲労、不眠が原因で自律神経に影響が出てしまい、更年期障害へとつながることもあります。この時も大量の寝汗の症状があります。
冷え性
女性にも多い冷え性ですが、男性も冷え性による寝汗が見られます。男性の場合は、冷え性によって肝臓や腎臓にも影響が出ます。
結核や白血病
盗汗と呼ばれるベトベトとした寝汗が出て、アンモニア臭のような特徴的なにおいがしていたら要注意です。
寝汗が出ることが問題なのではなく、その原因に何かの病気が隠れていることがとても厄介なのです。思い当たる症状が見られるようでしたら、早めの受診が何より大事です。
対策と改善方法について
寝汗に隠れている病気が見付かった場合は、ゆっくりと休養することとそれに対しての治療や投薬といった医師による処置が大切です。ですが病気になる前に対策や改善策はないのでしょうか?
ひとつの方法としては良質な睡眠を取ることで、ストレスによる寝汗の量を、少しでも和らげることです。
入浴時間をシャワーでサッと済ませるばかりではなく、週に1日でもぬるめのお風呂にしっかりつかってみましょう。血行促進にもつながり、冷え性の方も心地よく眠れるでしょう。
また日中に軽めの運動をするという習慣を持てれば、ストレス解消にもなりますし、ほどよい疲れで早めの就寝につながります。
寝汗の対策
食事を工夫しよう
次に栄養バランスを考えた食事を心掛けることも、寝汗を抑え病気を引き起こさないための方法です。男性の場合、のみ過ぎたり食べ過ぎたりといった生活になりがちですよね。
寝汗に効果的な食べ物として黒豆、血行促進に良いのはニラなど、ピンポイントの食品はあります。ただこれらばかりを食べるのではなく、規則正しい時間にバランスの取れた食事を摂ることが大切です。
それでも寝汗が気になって、夜中に何度も目が覚め寝不足気味になってしまうなら、除湿シートを使うなど寝具を工夫することも対策のひとつです。
寝汗対策の商品を活用しよう
最近は画期的な商品も数多くあります。消臭、防臭効果がある備長炭が使われているシートや丸洗いが出来る衛生的なシート。
除湿効果が薄れるとサインが出て、天日干しすることで何度も繰り返し使えるシートなど。サイズもいろいろですから枕にも使えて便利です。
まとめ
寝不足や食生活の乱れが慢性的に続くことで、生活習慣も乱れます。それがストレスにもつながり、自律神経などに悪影響をあたえて、嫌な寝汗がたくさん出てしまう……。
このような悪循環にならないためにも、寝汗が気になることをきっかけに男性の方々にも生活習慣を見直してもらえればと思います。