初盆とは、四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆のこと、新盆とも呼びます。四十九日間を過ぎていない場合は翌年に執り行われます。
故人が亡くなって初めてのお盆ということで特に念入りに供養されるため、親族や親しい友人など、故人に縁のある方たちを招き、法要を行うことが多いようです。
今回は、初盆に招かれた際のお供えや一般的な訪問マナーについてご紹介します。
一般的には返信ハガキが同封されているので案内状が届いたら早急に出欠の返事を出しましょう。施主側には宴席の準備などがあるので遅くとも10日前までに送ります。やむなく欠席の場合はハガキにお詫びの言葉を添えて供物料や供花を贈りましょう。
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親族に招かれたら
ご挨拶
施主は準備や来客、僧侶のもてなしなど、当日はとても慌ただしいので、
「このたびは亡き○○さんの新盆の供養にお招きいただきありがとうございます。」などと簡潔にお伝えしましょう。
お仏前とお供え物
古来より亡くなった人の近い親族は、新盆に白い盆堤灯を送るしきたりがあります。
しかし、最近の住宅事情などにより家に飾らないところも増えているため先方に確認をとり、不要となれば、不祝儀袋に「御堤灯代」として現金を持参すると良いでしょう。
その他に「御仏前」「御供物料」として遺族の負担にならない金額を包み、のし袋の水引は、黒白ではなく双銀、藍銀、黄白の結び切りを使います。仏壇に先にお供えするのは避け、施主に直接「お供えください」と渡しましょう。
服装について
施主は喪服が正式マナーなので、招かれたほうはそれよりも軽い服装が原則です。略式喪服が無難ですが、案内状に「平服で」とあれば、地味色なワンピースやスーツでもかまいません。
友人として招かれたら
ご挨拶
施主はたくさんの準備やほかの来客に追われてとても慌ただしいので、「今日は○○さんのお盆供養にお招きいただきありがとうございます」などと手短に心を込めましょう。
お供え物
多くの遺族が喜ばれるのは供花、「追悼の想いを込めて」とメッセージカードを添えると良いでしょう。供物料はもちろん、当時好きだった食べ物や線香、ろうそくでも大丈夫です。
服装について
先にも述べましたが、施主側より軽装が原則なので、略式喪服、地味色の服など、暑い季節なのでうまく工夫して対応しましょう。もし迷ってしまったら、同席する親族に訊ねるのが無難です。
こちらでは一般的なことを紹介しましたが、
地域や宗派、個々の家によってさまざまな違いがあると思いますので、その習わしに従い初盆の行事を大切にする心をもって参加しましょう。