待ちに待ったボーナス。月々の収入とは、差し引かれる金額が変わってくるということくらいは知っていても結局何がどう違うのかわからないという方、多いのではないでしょうか。
でも額面と手取りの金額の差にビックリするだけではもったいない。どういう引かれ方をするのか理解したいひともいるでしょう。
また、いくらぐらいもらえそうか早く予想を立てておきたい、という人もいるでしょう。
ここでは実際に額面から天引きされた後の自分の手取りはいくらになるのか解説していきます。
手順が少し細かいですが、順を追って計算すれば誰にでもできますよ。
出典:https://www.pakutaso.com/20120717188post-1670.html
ボーナスの額面とは?手取りとは?
まずは基本的な用語の理解をしましょう。ボーナスには「額面」と「手取り」があります。
「額面」とは、わかりやすく言うと「保険料を支払う前の金額」のことです。
「手取り」は、もうおわかりですね。「額面から、保険料をさしひかれた後の金額」つまり、実際に手元に入ってくる金額を示しています。
それでは、ボーナス(賞与)の手取りはどのような計算で求められるのか見ていきましょう!
ボーナスにかかる社会保険料と税金の種類、その計算方法
ボーナスの「手取り」は、「額面」から社会保険料と税金をさしひいた額になっています。まずは、社会保険料から説明します。
ボーナスにかかる社会保険料の種類
ボーナスにかかる社会保険料は
②厚生年金保険料
③雇用保険料
の三種類です。それぞれ、計算方法を順にみてみましょう。
ボーナスにかかる社会保険料の計算方法
①健康保険料
総額から1000円未満を切り捨てそれに保険料率を掛ける。
②厚生年金保険料
総額から1000円未満を切り捨てそれに保険料率を掛ける。
③雇用保険料
総額に、保険料率を掛ける
保険料率、耳慣れない言葉ですね。
保険料率ってなに?
(1)①健康保険料と②厚生年金保険料の保険料率
①健康保険料と②厚生年金保険料の保険料率は、都道府県ごとに定められています。
まず全国健康保険協会の本部から、都道府県支部のページに行き、自分の地域の保険料率をチェックしてください。
チェックしましたか?それぞれを2で割りましょう。それが①と②それぞれの保険料率です。労使で折半されるので、実際に引かれる保険料率は表の数字の半分になります。
(2)③雇用保険の保険料率
③雇用保険の保険料率は、①と②よりも簡単です。業種が一般の場合、ボーナスの総額に0.005を掛けることでわかります。
以上が社会保険についてでした。次は税金です!
ボーナスにかかる税金の種類
さあ次はボーナスにかかる税金についてです。
「源泉所得税」の1種類がかかります。(ちなみに、月収からは「住民税」も引かれます。)
ボーナスにかかる税金は、前月の給与額によって決まる
この、源泉所得税は前月の社会保険料控除後の給与をもとに決められます。つまり、前月の給与額によってボーナスから差し引かれる税金の額も変わってくるのです。
では、引かれる税金の割合は何を見ればわかるのでしょうか。
そう、源泉徴収税額表の「賞与の金額に乗ずべき率」の欄です。〇〇%と書いてあるのでチェックしてください。
それを、「ボーナスの額面から、社会保険料を引いた金額」にかけましょう。それが、あなたが差し引かれる税金の額です。
額面にかけるのではないので、計算するときは注意してくださいね。
額面から社会保険料と税金を引きましょう。手取り額が出ます。
だいたいの手取り金額
ここまで順を追って計算方法を見てきましたが、「細かい数字までわからなくても、だいたいの額がわかればいい」という人もいますよね。
誤差は出ますが、だいたいの手取り金額をざっと予想するのには、こんな風に計算してみてください。
「給料の○か月分」などと会社で定められている場合
これは単純にかけ算ですみますね。ただし、注意したいのはここでの
この場合の「給料」とは、「基本給」を指していることです。
そしてここから、社会保険料と税金を引いた額がだいたいの手取りです。
え?結局、社会保険料と税金のややこしい計算をしなくてはいけないのか、と思われたあなた。
本当にざっくりとした予想になってしまいますが、だいたい2割強引かれると思っていてください。
今は、電卓という心強い味方もいます。せっかくですから今年は、一度自分で順を追って計算してみてください。
一度計算すれば、仕組みが驚くほどわかりやすくなりますよ。