皆さんは冬の脇汗が気になることってありませんか?冬場にかく脇汗は夏場にくらべて濃い成分のため、臭いやすいと言われています!
なぜそのようなことになってしまうのでしょうか?ここではそんな冬の脇汗のメカニズムや対策などをお伝えしていきます。
冬の脇汗の原因とは?
冬に脇汗とは、なんとなくのイメージとして真逆のもののように思いますが、実は案外そうでもないのです。
よくあるシーンが、寒い場所から暖かい(暑い)場所への移動時です。
人は『寒』→『暖』の環境変化に「汗が出るかも?!」と気になってしまうとのこと。気にすることで精神性発汗が増え、脇汗を含め全身の汗が出てきます。
そして冬の方が基礎代謝は高くなるという身体的機能が働きます。建物の中は温かいですから、防寒具で着込んで少し動くだけでも汗が出やすいのです。
これらのことから冬の方が何かと発汗する理由が多く、脇汗をかいてしまう原因があるのです。
冬の脇汗が異常に多いときは?
冬でも多少の脇汗は誰にでもあるということはわかりました。では異常に脇汗が出てしまうという人には何かほかにも原因があるのでしょうか?
①ホルモンの影響
ひとつにはストレスによって男性ホルモンや副腎皮質ホルモン、アドレナリンなどが大量に出てしまうことが脇汗の原因となっているようです。
②緊張や恐怖心が原因
大量に出る脇汗に対して発汗恐怖症となり、さらに脇汗をひどくしてしまう……そんな悪循環な状態になってしまいます。
③自立神経失調症
稀に身体のゆがみが原因で神経を圧迫し、そのためのストレスで発汗作用に影響をあたえる自律神経に支障が出てしまっているということもあるようです。
脇汗を含め身体の発汗にも大きく作用する自律神経には、交感神経と副交感神経があり、その働きをバランスよく保つことで健康な生活がおくれます。
車で例えると交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキと考えられます。交感神経が異常に活発化するということは、アクセルをふみっぱなしの状態すなわち大汗が出っぱなしということになるのです。
④刺激物の過剰摂取
辛いものやカフェイン、タバコなどの刺激物の過剰摂取は、交感神経を活発にさせるためやはり脇汗の原因となってしまいます。
夏より臭いのはなぜ?
冬の寒い時でも脇汗は結構かいてしまうということがわかりました。ではその汗のにおいが夏の脇汗よりも臭いというのはいったいどういうわけなのでしょう?
①水分が足りない
夏場はあたりまえに暑い毎日ですから、体から出る汗の量も当然多いです。水分補給をしっかりするということは、人々の意識の中にも当然あります。
けれども冬場はどうでしょうか?夏場に比べて空気は乾燥しているにもかかわらず、水分補給をするという意識はあまりないのではないでしょうか?
寒さでトイレが近くなるからと言って逆に水分をあまりとらないようにしている人も多いかもしれません。
その結果体内では水分不足を起こすため、出てくる汗はベタッとした濃い成分のものとなってしまい、においも強く臭いものになりがちなのです。
②厚着で通気性が悪い
さらにたくさんの衣類を着込んでいるため、ただでさえ通気性の悪い脇の下は、長時間ジメッとした湿気の多い環境になりっぱなしです。
結果そのような環境の脇の下には雑菌がどんどん増えて嫌な臭いを発してしまうというわけです。
冬の脇汗の4つの対策
ではそのような冬の脇汗に対して、何か良い対策方法はないのでしょうか?まずは冬の脇汗の臭いを抑える対策からいくつかご紹介します。
水分補給
日頃より水分補給をしっかりと行うようにしましょう。冷たすぎたり熱すぎたりするとあまり量を取れませんから、真水を沸かしほどよく冷ました白湯(さゆ)がおススメです。冷え性や乾燥対策にも効果があります。
通気性
冬場は寒くてついつい着すぎになりがちです。せめて通気性の良い素材の衣服を着るように心がけましょう。
例えばインナーウエアとして脇の部分に吸収性と速乾性のある汗取りパッド付のものを着るというのもいいでしょう。場所によってコートなどの上着を脱ぐようにすることも通気性を良くする方法のひとつです。
こまめなケア
脇汗をそのまま放置しておくのではなく、休憩時間などにトイレへ行って汗を拭きとるというケアを心掛けてみましょう。脇に関してのデオドラント商品は数多くあります。
脇というデリケートな肌に使うものですから、安全性やオーガニックにこだわるという方におススメなのが『オーガニック デオドラント ロールオン』。世界で最も厳しいACO(Australian Certified Organic)認定の商品です。
では次に脇汗を抑えるための対策をこちらもいくつかご紹介します。
汗を抑える食品
① 大豆製品
納豆、豆腐、油揚げ、豆乳、味噌などには、交感神経の働きを抑え、副交感神経を活発にするイソフラボンがたくさん含まれています。
② ハーブ
ラベンダー、ローズ、ジャスミンなどには、副交感神経を活発にする働きと、リラックス効果の成分もあります。ハーブティーや入浴剤、アロマオイルなどで使用してみましょう。
③ クールベジタブル
キュウリやナスやトマトなど、いわゆる夏野菜と呼ばれているものは、体を冷やして熱を逃すカリウムが含まれています。
④ 女性ホルモン食品
大葉、もやし、アボカドなどには植物性エストロゲンが含まれており女性ホルモンと似た働きをします。自律神経を調節する効果もあります。
冬の脇汗対策まとめ
食べるものに関して気を付けることは、冬場は特に基礎代謝が高く汗が出やすいので、熱量をあまり上げ過ぎないものを選ぶということです。
例えばたんぱく質などは糖質の5倍もの熱量となり汗をかきやすい原因となります。なるべく控えめにしてみましょう。
冬の脇汗対策についていろいろとご紹介しましたが、脇汗をかいてしまうことを気にすれば気にするほどひどくなり、それがストレスとなればさらに自律神経へも影響が出てしまうなんてことになる……。
結局脇汗なんて誰でも出るものと開き直ってしまうぐらいの方がいいのかもしれません。皆さんも身体にとっていい汗をかける生活を送ってくださいね。