京都では七五三よりも大切とされている「十三参り」。京都以外の地域、とくに関東に住んでいるひとにはなじみがない行事ですよね。
十三参りは数え年で13歳になった身祝いをする行事です。むかしは13歳の成人の儀式の一環としてお参りをしていたんですよ。
13歳になった子供はこの日はじめて大人と同じように仕立てた着物をきます。
まだ成人いていないので着物は肩上げして参拝します。
しかしさいきんは着物をきる機会がすくなく馴染みがないので「肩上げ」って何?って思いますよね。
肩上げというのは、まだ成人していないというしるしのようなものです。肩上げの方法やおすすめの帯結びを紹介しますので参考にしてくださいね!
十三参りの着物の肩上げとは?
肩上げは、肩の上のほうで成長に合わせて縫い上げて丈を短くすることです。まずはゆき丈(裄丈)をはかりましょう。
ゆき丈は首の付け根から、袖口までの長さのことです。
うでをななめ45度にさげた状態で、くびの付け根から肩をとおって手首までの長さをはかります。
はかった寸法にあわせて着物を縫ってください。縫い目はかくれるので、裁縫が苦手なひとでも簡単に出来るので、挑戦してみてはどうでしょう。
十三参りでおすすめの帯結びとその結び方
十三参りでは大人と同じ着物を着るので、帯も大人用のものを使用してください。
十三参りでのおすすめは「文庫結び」です。文庫結びは浴衣にもつかえるので、覚えておくと便利ですよ。
自分で結ぶことができたら、少しずれたときにでもすぐに直すことができます。
他にも簡単にできる結び方でお太鼓結びなどがありますが、子供の体格では少し大きくみえます。体格に合わせて結び方をえらびましょう!
それでは、文庫結びの結び方を説明します。
工程その1
手先を40から50cmくらい取り、右手で持ち後ろにまわしてください。手先をからだの中央にもっていっていきます。
最初に取った手先はだいたい肩幅強くらいになります。
工程その2
中央で帯をさんかくに折り安定させます。折り山は手にかけてきれいにととのえます。手先をとって半分におってください。
工程その3
手先をうえにして交差させます。手先を下から上に引き抜いてひと結びします。かたちをととのえながらしっかりと締めてください。
工程その4
手先を左のわきによけてずれないように押さえておいてください。そして羽を作っていきます。帯幅をしっかりひろげて、びょうぶ畳みをしていきましょう。
びょうぶ畳みは結び目から右側にもっていき、からだの幅くらいの長さで内側に半分に折っていくとちょうどいい長さになりますよ。
工程その5
折った帯を中央にもってきて、左右がバランスよくなるようにしてください。そしてWのような形のひだを作っていきます。
まず中央に山をひとつ折り、次に両端を中央の山に向けて折るとWの形ができます。
工程その6
わきにおいておいた手先をさきほど作ったWの上からかぶせるようにして巻いて行きましょう。形は崩れてもあとでととのえるので大丈夫ですよ。
2回ほどしっかり巻いたら、あまった手先を帯とだて締めのあいだに入れていきます。
工程その7
さきほどあいだに入れたものをしたから引き抜いてください。
引き抜いて帯の下から出てあまったものは、外側にくるくると巻いた後にたてして帯のなかにおさめて土台にします。
工程その8
文庫はからだにちかい方をからだに沿うようにします。遠い方はせりあがるようにして、左右の羽が中央でむき合うかたちでくっつくようにして整えてください。
えりに沿って後ろにまわして、胴帯をきれいにそろえて出来上がりです!
詳細は動画をご覧くださいね。
肩上げや帯締めは自分ではできない!どうしよう!?
肩上げってどこでしてもらえるの?
とても簡単な肩上げですが、どうしても自分で出来ないひともいると思います。そういうときは購入したお店で相談することをおすすめします。
しかし購入した店が近くにない、また親の着物や借り物なので購入した場所がわからないといった場合は、専門的に呉服をあつかっている呉服屋さんで相談してみてください。
またレンタルでは肩上げもセットになっていたり、もとからサイズが調節されている場合がありますので借りる前に確認してくださいね。
着付けができるのはどこ?
実際は着付けや帯締めは習ってないとなかなか自分で出来ないと思います。しかしどこでしてもらえるのか知らないですよね。
着付けをとりあつかっている美容院、もしくは呉服屋さんでしてもらえます。
美容院ではメニューに書いてなくても対応してくれるところもあるので相談してみてください。やりたい帯の締め方があれば、写真を持っていってくださいね。
もし写真を撮るなら着付けも一緒にしてもらえ、しかも撮影で着た着物をそのまま着てお参りできるプランを用意いている写真館もあります。
写真館もおすすめ
そういった写真館を利用するのもおすすめですよ。ちょっと背伸びした着物すがたをみるとほほ笑ましいものです。
最近では学校の制服や洋服でお参りするひとが増えていているようですが、せっかくの機会ですから晴れ着を着て参拝というのもいいですね!