冬の定番、こたつにみかん。手軽に食べられるのでついつい食べ過ぎてしまいませんか?そしてその後は大量のみかんの皮が出ちゃいますよね。
実はそのみかんの皮はお風呂に使うことができるんです。
ここでは寒い冬にピッタリなみかんの皮お風呂についてご紹介します。
出典 http://日本まとめニュース.jp/wp-content/uploads/2013/11/mikan-kotatsu-300×199.jpg
みかんの皮お風呂の作り方

出典 http://farm1.static.flickr.com/109/280947636_9eb4c64220.jpg
みかんの皮をお風呂の入浴剤として使うにはどうすればよいのでしょう?みかんの皮を使うと言っても、むいた皮をそのままお風呂に入れるのではありません。
無農薬みかんがあればよいのですが、スーパーなどで普通に購入したものの多くはワックスや農薬がかかっています。
まずはそれをしっかりと水で洗い流しましょう。食べた後でもいいのですが、食べる前の方が洗いやすいです。
そしてみかんの実をしっかりと味わったら、だいたいの大きさに皮をちぎります。目安としてはみかん4~5個分ぐらいが1回分の入浴剤としての量です。
ちぎったみかんの皮は、ザルや新聞紙などの上に重ならないように広げて1週間~10日、日当たりの良いところでしっかりと天日干しします。
カラカラ、カサカサと音がするくらい完全に水分が飛んだ状態まで、乾燥させます。

出典 http://stat.ameba.jp/user_images/20120920/05/nzjikyujisoku/21/f1/j/o0640048012196851313.jpg
もっと早く簡単に作りたいという方は、電子レンジを使う方法もあります。まずレンジ内のプレートやターンテーブルにキッチンペーパーを敷きます。
その上にちぎった皮を、なるべく重ならないように並べてまずは2分、裏返してさらに2分。仕上がりは天日干しと同じような乾燥具合になっていればOKです。
乾燥させたみかんの皮を、たくさん作って保管しておきたいという場合。
風通しが良くて乾燥した場所に保管しなければ、余計な湿気や水分が原因で虫がわいたりカビが生えたりしますから気を付けましょう。
しっかり乾燥させたみかんの皮を、1回分の量に分けてガーゼや布に包みます。
お湯の中で皮が出てこないように、しっかりと紐や輪ゴムなどで縛ります。もしくは洗濯ネットなど袋状になったチャック付きのものなら簡単で便利です。

出典 http://blog-imgs-56.fc2.com/h/i/k/hikosannyuzu/20121031215009219.jpg
これをお湯がたまったお風呂に入れてもいいですし、沸かす前から入れておいてもいいです。ちなみに、沸かす前から入れておくと香りがしっかり出るそうですよ。
みかんの皮お風呂の効果と効能について

出典 http://www.health.ne.jp/images/LVL3/3000539/mikan_bath.gif
実はみかんの皮、特に温州みかんの皮は漢方薬の『陳皮(ちんぴ)』として昔から使用されています。
陳皮を煎じたり粉にして飲んだりする、と風邪の初期症状に効いたり、胃の調子を整えたり、といった効能があるそうです。

出典 http://www.asaokaspice.co.jp/images/spice/library/410975.jpg
ではお風呂に入れるとどんな効果や効能があるのでしょう?
みかんの皮にはリモネンという成分があります。これが肌の表面に膜を作ることで保温作用となり、入浴から50分ほど保温効果が持続します。
冬場は湯冷め防止になりますよね。
それ以外にもビタミンAやCが美肌効果をもたらします。
クエン酸も含まれているので、体臭を消す効果まであります。みかんなどの柑橘系の香りには。テルペイドという精神を安定させる成分もあり、アロマ効果も期待できます!
ついでに言うと、みかんの皮の成分であるリモネン、ペクチン、クエン酸が残り湯には溶け込んでいます。
それらには汚れを落とす作用も入っているので、入浴後の掃除にも使えちゃいます!オレンジ成分配合の洗剤と同じような感じです。
これだけの効果や効能があるのですから、みかんの皮をお風呂で利用しない手はないですよね!
みかんの皮はそのまま入れる?それとも乾燥させる?

出典 http://lh4.ggpht.com/_V7aMeR-UvDA/Szrg3QKYLsI/AAAAAAAAQSY/kLfAAYvREq0/s400/mikan%20014.JPG
みかんの皮を乾燥させず、生のままのお風呂のお湯に入れて使うのはあまりおすすめ出来ません。
ワックスや農薬は洗い流すことが出来ます。
でもみかんの皮に含まれているソラニンという成分には、紫外線を吸収し色素沈着を起こして、肌トラブルの原因となる光毒性があります。
このソラニンが入浴後に、日光に当たるとシミになりやすいのです。けれどもみかんの皮を乾燥させることでソラニンの悪影響は軽減されます。
ただし乾燥したみかんの皮を使った場合でも、湯船から出たら念のため身体や顔をサッと洗ったり流したりする方がいいでしょう。
みかん風呂で肌がピリピリするのはなぜ?させない方法は?

出典 http://www.chuden.co.jp/kids/denkipaper/2011/677/images/issue03_14.gif
みかんの皮の成分であるリモネンには、保温作用という良い効能もあるのです。それと同時に、ピリピリとした刺激として肌に感じる人もいるようです。
熱いお湯だとその刺激がますます強くなりますから、お風呂のお湯の温度を40度以下のぬるめにしておきましょう。
ちなみにこのヌルめの温度設定は、副交感神経にも働きかやすくなるので、リラックス度も増しますよ。
より成分を抽出させようとして、みかんの皮が入った袋をもんだり、1回に入れる皮の量を多くしたりするのも刺激が強くなってしまう原因です。
みかんの皮を乾燥させることで、ピリピリとした刺激は減ると言われています。
もともと敏感肌という人や、小さいお子さんの肌には刺激が強すぎて、赤く腫れるなどの炎症を起こすこともあるようです。
効果や効能に個人差があるように、みかんの皮お風呂が合わない人もいると思いますので、刺激が強いなと感じたら決して無理に使用しないようにしてくださいね。
今まで何とも思わず捨ててしまっていたみかんの皮に、こんなパワーがあって、しかも誰にでも簡単に入浴剤が作れちゃうということをご紹介してみました。
今年の冬にみかんを食べたら一度試してみてはいかがでしょう。