YOASOBIの新曲ツバメの小説「小さなツバメの大きな夢」のあらすじとネタバレを解説します。
YOASOBIの新曲ツバメの小説は、NHKの子供向け番組のテーマソングを作る企画に応募された作品で、みんなのうたでも放送され曲はミドリーズが歌っています。
「小さなツバメの大きな夢」の原作といえる元ネタは「幸福の王子」という童話でした!
YOASOBIツバメの歌詞の意味と、小説と元ネタ「幸福の王子」のあらすじとネタバレを解説します!
YOASOBI【ツバメ】の小説について
YOASOBIツバメの小説「小さなツバメの大きな夢」は、NHKとYOASOBIが、SDGsを楽しく学んでいく「ひろがれ!いろとりどり」番組シリーズのテーマ曲となる原作を応募して、応募作の中からグランプリに選ばれた小説です。
NHKみんなのうたで10月11月の新曲として放送されミドリーズが歌っています。
YOASOBIの曲として配信は10月25日(月)で、アニメMVの公開は後日発表の予定です。
SDGsとは?
2015年9月の国連サミットで採択されたもので、世界が掲げた17個の目標のことです。
国連に加盟する193カ国が2030年までに目標を立てて解決していこうと決めました。
NHKのひろがれ!いろとりどりとは?
「ひろがれ!いろとりどり」はSDGsを楽しく学ぶためのNHKの子供向け番組シリーズです。
このプロジェクトのテーマ曲がYOASOBIのツバメで、原作小説が「小さなツバメの大きな夢」です。
小さなツバメの大きな夢の著者は?
「小さなツバメの大きな夢」を投稿したのは高校生15歳の乙月 ななさん。
趣味で小説を書いており、YOASOBIに自分の作品を読んもらえたらいいなと思って応募したそうです。
SDGsは学校の探究の授業で取り組んでいて、様々な課題を網羅できる題材を考えるなかで、広い地域を移動するツバメを主人公にすることを思いついたようです。
YOASOBI【ツバメ】の小説のあらすじとネタバレ
「ツバメ」の小説のあらすじとネタバレをご紹介します!
YOASOBI【ツバメ】のあらすじ
渡り鳥のツバメ「僕」が日本の児童館であまり裕福でない男の子をみかける。その児童館では「幸福の王子様」の絵本を読み聞かせしていた。
男の子はある日ツバメをみかけて、お母さんに絵本の幸福な王子の話をする。ツバメが幸福を運んでくれるよ僕たちを助けてくれるよと嬉しそうに話すが、お母さんは心苦しそうにしていた。
ツバメの「僕」はこの男の子を助けることができないか、仲間と協力し動き始めて…。
YOASOBI【ツバメ】のネタバレ
渡り鳥のツバメの「僕」は、日本に来る途中の島に沢山のゴミが漂着している様子を目にして、顔をしかめた。
日本の児童館に住処を作っている僕。子供たちに声を掛けられ嬉しい気持ちになった。そこであまり裕福でない男の子をみかける。
その児童館では「幸福の王子様」の絵本を読み聞かせしていた。
幸福の王子という豪華な宝飾品がついていた像。その像である王子は貧しい人間の暮らしに心を痛め、ツバメを使って自らの身体の一部になっている宝飾品を人間に贈りつづけた。
やがてみすぼらしくなった像は人間に見放され、王子を手伝っていたツバメは冬の寒さで死んでしまう。
しかし神様の手によって二人は天国で幸せになったという物語でした。
僕は「りっぱなツバメがいるなぁ」と誇らしくなるものの、悲しくもなった。あたりを見回わすと人間に巣を壊されたツバメがいた。
そのツバメ「俺」は人間にとても怒っていた。僕は自分の巣を使うといいと提案し、案内をすると巣の下に新聞紙が敷かれていることに気づく。
「僕」たちのことを考えてくれる人間もいると伝えるが、納得していないツバメの「俺」
「僕」は人間は自然の動植物を利用して生活していて、「僕」たちはその人間の近くで生活することで身を守っている。
お互い持ちつ持たれつだし、人間にも優しい人がいると話をすると「俺」の心が少し揺れる様子だった。ふと、児童館で見かけたあの男の子に声をかけられた。
男の子は一緒に居たお母さんに「幸福な王子」の話をして、ツバメが幸福を運んでくれるよ、僕たちを助けてくれるよと嬉しそうに話すが、お母さんは心苦しそうにしていた。
その様子を見ていたツバメの僕と俺の2羽は心を痛める。2羽で協力して男の子に何かできないか考えた。
仲間の協力もあって男の子の家に花を届け、お母さんと男の子の目の前で、弧を描くように飛びハートマークを作った。
お母さんと男の子はとても喜んでいた。周辺の家にも仲間たちが花を届けていた。
届けた花の花言葉は「幸せ」その言葉を知っていたのはツバメの「俺」だった。
「俺」の巣があった民家のおばあさんが花が好きで花言葉をよく聞いていたのだった。ツバメの「俺」をみかけると喜んでいたおばあさん。
おばあさんがいなくなってしまったから、巣が壊されたのだ、きっともう会えないんだと気づき落ち込むツバメの「俺」
「僕」は慰めの言葉が見つからず、でも想い込めて「俺」に声をかけた。
「ありがとう」
俺は照れてそっぽを向いてしまう。
不意に仲間のツバメが「ずっと人間に恩返しがしたいと考えていた」と今回のことを褒めてくれた。
どうしてこのようなことをしようと思ったのか?と聞かれると、顔見合わせて笑う二羽。
「人間と仲良く暮らしていくためさ」
しめしあわせたわけではないのに、同じ言葉が重なった。
「幸福な王子」のように全て犠牲にしなくてもいい、誰かに少しだけ手を差し伸べるだけでいい。それを世界中の人が誰かにできたら、今よりもっと幸せになると思う。
つまり、誰でも誰かの「幸福な王子」になれるってことだ。
これが小さなツバメの「僕」の大きすぎる夢。
おわり。
YOASOBIツバメの歌詞解説
YOASOBIツバメの歌詞解説していきましょう。
詞・曲・編 Ayase
渡り鳥のツバメが日本へ向かっている様子ですね。
児童館の子供たちとツバメの「俺」のことですね
ツバメを気にかけて巣の下に新聞紙を引いてくる優しい人間がいるし、天敵のいる森ではなく人間の家に巣を作って安全に過ごすことができている。
半面、人間による自然破壊が多いのも事実ですね。
人間が望む未来も、動植物が願う未来もそれぞれ違うけど、お互いのことを考えて寄り添えたら、優しい世界になれる、今の「僕」は何ができるのかと疑問に思ったところですね。
人間に対して怒っていたツバメの「俺」は、本当は人間の優しさを知っていましたね。
ツバメの仲間と一緒に花を配った「僕」が願うささやかな素敵な夢のお話でした。
YOASOBIツバメまとめ
YOASOBIの新曲ツバメの歌詞の意味と、小説原作のあらすじネタバレを紹介しました。
すでにみんなのうたでツバメをミドリーズが歌っています。正式配信とアニメMVの公開が楽しみですね!