お墓参りは自分の好きなタイミングで行くことができます。「昼間は時間がとれないから、なかなか墓参りに行けない」なんて、忙しくて夕方や夜しか都合のつかない人もいるはず。
一般に、午前中など早い時間の墓参りが多いわけは、法事の都合や防犯上のいましめなどが理由になります。
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屋外のお墓参りなら、早い時間がベスト
お墓参りの時間の目安は、一般的に日の出から日没まで。
霊園墓地などは、開園時間の決まっているところが多いため、どういった形式の墓かを、あらかじめ確認しておくことも必要。お墓が、屋外にある墓石の置かれたタイプなら、雑草をぬいたり、墓の汚れをきれいに洗う余裕をとっておきたいですね。暑くなる前にお墓の掃除を済ませようと思えば、やはり午前の早目の時間が最適といえます。
夜に墓参りする風習もあった
地方によっては夜、墓参りすると亡くなった人が起きる、つまり霊が出るのでタブーだとする風習が残っています。
しかし、ところ変われば墓参りの常識も大違い。長崎では夕方、暗くなり始めてから墓参りに行くのがあたりまえ。お墓をちょうちんで飾り、その墓前で親戚同士が飲み食いの宴会を繰り広げながら、花火を打ち上げ、派手に爆竹を鳴らす。長崎スタイルは、異国情緒たっぷりですね。
夜のお墓参りは危険がいっぱい
大半の墓地は、暗くて足もとが悪く、自然が多いことから虫もたくさんいます。階段、坂道など段差が多くて歩きにくい点。照明があってもうす暗く、目当ての墓が探しにくい点。それに、蚊の大群におそわれたり、毒虫に刺される危険も多いのです。
だから、ロウソクや線香のほかに、懐中電灯、虫よけ、虫刺されの薬の携帯は必須。転倒、怪我、虫刺されなどから身を守る服装を心がけ、極力、ステテコやリラコ、サンダル履きはやめた方が無難かもしれません。
友引や仏滅に墓参りしてもいいの?
お墓参りの時間に決まりがないのとの同様、いつでも行きたい日にお参りができます。
そもそも大安、仏滅、友引などは「六曜」と呼ばれ、鎌倉時代に中国から伝えられた吉凶占いで、仏教の教えとは何の関係もありません。「仏滅は縁起が悪い」というイメージからか、迷信とはわかっていても、墓参や法事の日取りを決めるとき、友引や仏滅を敬遠するケースがあるようですが、避ける必要はまったくないのです。ただし、葬儀告別式に関しては、友引が定休日の火葬場が多いという現状もあります。
お墓参りに特別な作法はありません。堅苦しく考えずに、亡き人やご先祖さまに手を合わせたいですね。