厚生労働省が承認した日本国内初のまつ毛専用の薬、『グラッシュビスタ外用液剤』が、いよいよ販売されます。
まつ毛が短い、少ないなどの『睫毛(しょうもう)貧毛症』の治療薬として大注目です!でも薬と聞くといろいろ気になることがありませんか?
ここでは、グラッシュビスタについての疑問、例えば「副作用はあるの?」とか「価格は?」などのいろいろな情報をご紹介します。
出典 http://stat.ameba.jp/user_images/20140924/22/aacnagasawa/e0/eb/j/o0480064013077282512.jpg
グラッシュビスタって?
グラッシュビスタのまつ毛が伸びる効果は、緑内障治療薬のために多く使用されてるルミガン点眼液の副作用です。使っている人のあいだで眼瞼多毛症になったり、まつ毛が伸びたり太く濃くなったり、といった症状が出ていました。
その副作用を引き起こしている成分が「ビマトプロスト」というものです。そしてこれを有効成分として利用し、ルミガン点眼液に入っているのと同じ0.03%濃度でまつ毛の育毛薬が作られたのです。
グラッシュビスタの副作用て?
ルミガン点眼液にはほかにも副作用があり、特に出ているものが『虹彩色素沈着』と言われています。
虹彩とは目の中の色の付いた部分、角膜と水晶体の間にある薄い膜です。日本人は黒か茶色ですので、その部分に色素沈着を起こしてもあまり目立ちません。
しかし皮膚に付着した場合、まぶたや目じりなどの部分が黒ずむといった色素沈着や、目に入ると結膜充血になるといった症状があるようです。
グラッシュビスタには専用のアプリケーター(ブラシ)が付いていますので、それでまつ毛の根元だけにうまく塗らなければルミガン点眼液と同じ副作用が出てしまうおそれがあります。ほかにも注意点をいくつかご紹介します。
アプリケーターは衛生面から一回でも使用したものは破棄すること、片目ずつでも必ず新しいものを使うこと。下まつ毛には(目を閉じることで自然と付着するので)塗らないこと。
1日1回就寝前に塗るだけで効果は充分なので複数回や大量塗布はしないこと。仮に寝る前の塗布を忘れても翌朝に塗ったりせずに、必ず就寝前までは塗らないこと。回数や量で効果に変化はないので、用法、容量は厳守ということです。
コンタクトレンズをしている人は、外してから(寝る前には外すと思いますが)塗って、15分以上経ったら装着しても大丈夫です。少量でしたら目に入っても大丈夫ですが、もしほかに薬剤が付いてしまったらすみやかにティッシュでふきましょう。
また、妊娠中の方やヘルペスを持っている方は使用不可ですのでご注意ください。あと目をこするクセのある方も気を付けましょう。
睫毛貧毛症への効果は?
睫毛貧毛症の効果については、使用している人の約80%の人に開始後約8週間で何らかの効果があらわれるようです。そして約16週間でまつ毛の量や長さのピーク時期が来るようです。
効果を持続させるためには継続して使用(1日1回の塗布~充分伸びたら3日に1回の塗布)しなければいけませんが、皮膚トラブルなどが発生した場合、使用を中止すれば治っていくようです。
グラッシュビスタの発売日と価格は?そしてどこで買えるの?
平成26年9月29日に製造販売認証取得をした『アラガン・ジャパン株式会社』と共同販売契約を交わした『シオノギ製薬』から発売されますが、ドラッグストアや通販購入は出来ません。
あくまでも治療薬ですから、眼科、皮膚科、美容外科や総合病院などで医師の処方箋が必要となります。
そして気になる価格ですが、あくまでも自由診療による処方のため、保険適応外で実質10割負担となってしまいます。しかし価格については未定ですし、医療機関によって異なると考えられます。
参考までにルミガン点眼液やほかの薬剤の例から考えた場合、グラッシュビスタ外用液剤は1本約1万円~数万円となりそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=9JhCy7RrZQ0ラティースやルミガンとの違いと買い方は?グラッシュビスタのほうがいいの?
ルミガンは先ほどもご紹介したように点眼液ですので、アプリケーターが付いていません。そこで、それを付属させてまつ毛育毛剤としてアメリカで販売され出したものがラティース(Lattise)です。
まつ毛のおしゃれ目的の使用としてエクステンションが主流となっている中で、それに関するトラブルも多いです。そこでそれよりはリスクの低いラティースが使われるようになってきています。
クリニックなどの医療機関で購入すると、平均してラティースは15000円~18000円ぐらい、ルミガンで6000円ぐらいとなっているようです。アプリケーターが付いていて美容成分が入っているラティースの方が高価となっています。
ラティースやルミガンを買う場合、インターネット商品にはくれぐれも注意が必要です。目のあたりで使うものですから重大な事故が起こらないためにも、本来ならネットよりもクリニックでの処方が望ましいです。
特にもともと高価なものが変に安価な海外製品などは、コピー商品だったり中身が全然違うものだったりと非常に危険なこともあります。信用できるところを選んで買うようにしましょう。
次にグラッシュビスタとラティースを比べてみましょう。それぞれの成分からいうとほぼ同じ商品なのですが、強いて言うならばアプリケーターの質がグラッシュビスタの方が良いです。
そしてラティースは3ml入り(約30日分)しかなかったのですが、グラッシュビスタは5ml入り(約70日分)があり、それに合わせてアプリケーターも60本から140本になっています。
美容系目的として使用されることの多い、ラティースやグラッシュビスタ。副作用や使用方法、購入方法などに気を付ければ憧れのまつ毛フサフサも夢ではありませんね。