吐き気や嘔吐、下痢や発熱。これからの季節、このような症状をひきおこすノロウイルスに注意したいですよね。
でも、ノロウイルスに感染した場合の検査方法、時間や料金などでも気になりませんか。
今日はそれらについて、詳しくお伝えしますね。
出典 http://wellness7755.com/utu-huan/hospital02.jpg
ノロウイルスの検査方法について
病院に行き、直腸から綿棒を利用して排便します。事前に排便が可能な方は、便を直接病院に持ち込まれても検査は可能です。
あらかじめ、採便容器を病院側で用意してもらうこともできるでしょう。しかし、前日以外の採便は検査にはむきません。
つぎに検体(便)を確認し、簡易検査という方法を行います
最後にノロウイルスに感染しているかどうかの、陽性・陰性の判定を行ってもらい、検査レポートをもらいます。
ほかリアルタイムPCR法、遺伝子解析、電子顕微鏡により直接観察する方法など、いろいろな検査方法があります。
所要時間は?
簡易検査の場合、所要時間は20分ほどです。
しかし、より精密な、リアルタイムPCR法、遺伝子解析、電磁顕微鏡を用いる方法の場合は3日から5日以上かかります。
検査費用は保険が効く?病院によって費用は違う?
ノロウイルスの検査は、3歳未満のお子さんと65歳以上の高齢者の場合には保険は適用されます。それ以外の年齢の人は保険適用外となるため、保険が効きません。そのため病院によっても、費用が違ってきます。
だいたい4000円から5000円程度かかりますが、もっと精密な検査をお願いすると、1万円から3万円はかかってしまいます。
食品従事者の場合、リアルタイムPCR法による検査を受けなければなりません。こちらは、8000円から1万5000円ほどかかります。
また病院は検査だけではなく、診察、検査の診断も行いますので、これらの料金も発生しますし、初診料もかかります。診断書が必要な場合は、その手数料もかかります。
ノロウィルスの検査を受ける必要のある人とは?
厚生労働省や病院関係者の見解では、ノロウイルスの検査の医学的なメリットがありません。
ノロウイルスに感染していても陽性と判定されない場合があります。たとえノロウイルスに感染してもいなくても、その後の治療方針に変わりがないからです。
あるお医者さんにいわせると、「単に余計なお金がかかるだけ」と断言する人もいらっしゃいます。
しかし少量のウイルスでも感染の原因となることと、高齢者は乳幼児では重症になることもあるます。病院、老人ホーム、給食関連施設などでは、ノロウイルスは職場管理上も問題となってきます。
職種によっては、「ノロウイルスに感染していないこと」を確定させる必要も出てきますので、そういったときに、検査を受ける必要があるのです。