熱源との接触部の温度が44℃の状態なら約6時間で低温やけどになります。
接触する温度が高くなるにつれて、受傷する時間が短くなる特徴があります。
軽度の症状であれば市販薬で治療できますが、自分で「軽度」と判断することは危険です。必ず医師の診断を受けましょう。
出典 https://www.city.kakamigahara.lg.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/008/828/1.jpg
低温やけどの時間、温度
ある研究機関による調査結果では、低温火傷の温度と接触時間についての目安は下表のようになっています。
44度から温度が一度上がるごとに、やけどとなる時間がだいたい半分になっていくのが特徴的です。
45度ぐらいなら「熱い」ってあまり感じないので、長い時間かけてやけどになっていきます。
軽度とよべる症状は?
低温熱傷の特徴は、熱源との接触時間が長いため深い損傷を負っていることが多く、重症化しやすい傾向があります。
軽い赤みや、皮膚の表面がヒリヒリする程度であれば、比較的軽度の症状と判断できます。
しかし、自己判断は難しく場合によっては感染症の危険もあるので、できるだけ早く医師の診察を受けることが重要です。
最悪の場合「皮膚のすべての細胞が壊死」といった重症のやけどを負ってしまうこともあります。
低温やけどは植皮など手術が必要なケースとなることも珍しくないので、軽く考えずに医療機関で診察を受け、必ず医師の判断を仰ぎましょう。
低温やけどに効く薬
前述のように軽度の症状であれば、ドルマイシンという市販の抗生物質軟膏を塗布して治療することはできます。
しかし素人が「軽度である」と判断することは、非常に危険です。
治療薬についても医師に相談を仰ぐことが、早期治癒の最良の薬と言えます。
低温やけどになってしまったら、気づいたらすぐに患部を冷やすのが一番のようです。
水を出しっぱなしにして、皮膚の表面を冷却します。
ただし、冷やしすぎにも注意が必要で、凍傷や低体温症になる事もありますので、やりすぎには注意してください。
5分程度の冷却で十分で、長くても20分を目安にしましょう。
低温やけどは、気をつければ予防できるやけどです。
床暖房やホットカーペット、カイロなど、さらには膝にのせたノート型PCでも低温やけどになる場合があります。
できるだけ熱源を長く体に接触させないことが、なによりの予防となることを覚えておきましょう。