若い方でも年配の方でも、夏場になると、夜足の裏が熱いし眠れないというかたはいらっしゃいませんか?火照るからと冷却シートで冷やしたり、水に足をつけたりしていませんか?
それは、もしかしたら、誤った方法かもしれません。なぜなら、足の裏の不快な熱さは、血行不良が原因だと考えられているからです。
血行不良で手先や足先が不快なのは、ずばり、隠れ冷え性なのです。
では、足が火照って熱くて眠れない原因と解決方法を見ていきましょう
足の裏が熱くなるメカニズム
・熱さや冷えによる体調不良などで、血行不良がおこる
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・全身にうまく血液が回らず、体温が下がる
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・基幹部(内臓など)の温度が下がり、脳が命の危険を察知する
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・基幹部の温度低下を防ぐため、末端まで血液をあまり流さないようにする
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・血液が回らない末端では、毛細血管が縮んでさらに手足が血行不良に陥り冷える
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・冷えすぎている末端部分に脳が反応し、今度は火照り始める
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・特に手足が火照ってくる
(足の裏は特に、第二の心臓といわれている通り、いろいろな交感神経が存在するので、特に暑さ寒さに敏感になりがち)
このように、根本的な原因は「血行不良」ですので、足が熱いからと冷やすだけでは解決にならないのです。
足の裏が熱くならないための対処法
隠れ冷え性の克服をしよう!
冷房で体が冷えていたり、外と中の温度差があったりで、自律神経が乱れがちな夏ですが、意外な冷え性で驚いた方もいらっしゃるかもしれません。では、どのように足の裏が熱くなるこの現象を防げるのでしょうか。
それはずばり、血行不良を改善し、隠れ冷え性を退治することです!
【隠れ冷え性の対処法】
(1) 日中から体を冷やさないようにすることです。
(2) 冷たい飲み物やアイスクリームなどで体の内部を冷やしすぎない。
(3) 足元を冷やさない。
(4) 湯船につかる。
(5) 夜は長いズボンをはいて寝る
など、少し夏らしくないですが、心がけてみてください。
汗をかいて体温調整をするのも大切
また、体温調整に役立つべき汗を抑えてしまうこともよくありません。
特に、暑い外から入ってきて、部屋の中が涼しいと、出ていた汗がすっと消え、出そうと思っていた汗も止まってしまうことがあります。
発汗は上がりすぎた体温を自然と下げる機能を持っています。
それを無理やり止めてしまうと、体本来の力で体温調整が難しくなり、手のひらや足の裏が冷えを経て、熱くなってしまうのです。
足の裏が熱くならない解決方前などに足の裏が熱くなってどうしようもない時は、以下の方法を試してみましょう。
(1) 足を少し高くして血の巡りを改善する
(2) 温かい飲み物を飲んで体を内側から温める。
(3) けっして冷却シートなどは貼らない。
(4)足浴であたためる
まず、足を軽く動かしたり、足を高くして横になったりして、体中の血行をよくしてみてください。それでも全く改善しないようでしたら、体を温めてみてください。
足元や末端を温めると、手足の火照りは、徐々にひいていきます。
ここで重要なのは、けっして、体の末端を冷やさないことです。血行が悪くなり、余計に体が冷えてますます足の裏が熱くなり、だるさや不快感が出てくることもあります。
夏も冷房完備の施設が増えていますので、こういった症状の方が多いようです。
足の裏は、暑さで火照るのではなく、体が冷えていることにより起こっています。
暑い夏で眠れない日が続き不快かもしれませんが、体を芯から温めるよう心掛けてください。