2014年はアベノミクス効果で大幅に景気回復の兆し・・とのことですが、今冬のボーナスは期待できるのでしょうか?
この夏12.1%増となった公務員のボーナスは、12月10日に支給される予定です。
2013年の冬は平均57万1800円であった支給額が、今年はどのくらいに増加するのか、興味深いと思う人も多いのではないでしょうか。
公務員の冬のボーナスはいつ?どれくらいの支給額?
そもそも公務員とは、下の画像のように国家公務員と地方公務員で構成されています。
国家公務員のボーナス支給日は、夏が6月30日、冬が12月10日に決まっています。
地方公務員の支給日もこれに準拠していることが多いため、例外はあるかもしれませんが、ほとんどが12月10日に支給されます。
2013年の冬、国家公務員のボーナス平均は57万1800円でした。
平均年齢は36.4歳で、2012年と比較すると約6500円の増加です。
参考:全国の主婦は旦那に冬のボーナスをあげません
参考:会社員の冬のボーナスもしかしたら・・・。
公務員のボーナスが上がるのはぜ?
2014年の冬の支給額も前年比でプラスになると予想されていますが、そもそもなぜ公務員も一般企業と同様に、ボーナスが上がるのでしょうか?
一般企業と異なり、公務員の業績は円安や景気好調には関係ないはずですよね。
答えは簡単!法律(条例)で決まっているからです。
結論からいえば、景気に関係なく年齢や勤続年数の増加とともに、公務員のボーナスは上昇していくということになります。
業績に関係なくもらえるって、羨ましいやら、腹が立つやら・・ですね。でも警察官や消防士に業績を求めるのも、おかしな話かもしれません。
国家公務員と地方公務員のちがいは?
公務員の場合、「ボーナス」「賞与」という呼び方ではなく「期末手当・勤勉手当」として、国家公務員は法律で、地方公務員は条例で定められています。
このため地方公務員のボーナス支給日は、条例で独自に決めることができるので、「支給日が12月10日以外であっても良い」ということになります。
支給額も国家公務員と地方公務員では違いが大きいです。
調べてみると、昨年の国家公務員57万1800円に対して、地方ナンバーワンの神奈川県は約83万(平均年齢41.8歳)、ワーストワンの鳥取県は約70万(平均年齢42.9歳)と大きく差があります。
地方公務員のほうが、国家公務員より平均年齢もボーナスも高いのですね。
公務員の支給額は男女差があるの?
金額だけを比較すると、公務員のボーナス支給額に「男女差は無い」ということになります。
しかし勤勉手当は重要な仕事を与えられている男性に多く支給される傾向があるみたいで、出世の早さが男女で異なることもあるようです。
よって、女性からみると「男女差は無いとは言い難い」と言う人も少なくないようです。なにをもって男女差とするかは、一般企業でも同様で、とても難しく根深い問題なんですね。
年齢とともに上昇する支給額
もともと公務員の給与体系は、年功序列システムとなっているため、景気と無関係に上がっていきます。
ボーナス支給額は給与を基に計算されますから、結果的に年齢が上がれば、ボーナス支給額は上がるということになります。
国家や地方自治体が、財政難で大幅赤字を抱えていても、公務員の給与やボーナスは上がっていくという仕組みには、一般企業に勤める身には全く納得性がありません。
赤字なのに給料が上がるとは・・・なんとも羨ましい限りです。
公務員のボーナスが毎年ニュースになるわけ
国に借金があり赤字であるのに「公務員にボーナスが出る」ということに多くの人が憤りを感じているため、毎年ニュースになっていると思われます。(想像ですが)
でも、あまりにも国民からの反感が増えそうなときは、報道されないケースもあるようです。不景気で民間企業にボーナスが出ないときに、ボーナスアップの報道が出たら大騒ぎになりますからね。
何にしても公務員の給与・賞与については、改善する必要があると思います。
少なくとも赤字の自治体でのボーナス支給は、一般の企業人からみるとあり得ません!