大人に比べて抵抗力の弱い子どもは、夏風邪をひきやすい。そして、症状が軽いと思っていると突然、元気がなくなって熱が高くなるなど、急に悪化しやすいのです。
とくに子どもがかかりやすい「プール熱」「ヘルパンギーナ」「手足口病」は三大夏風邪ともいわれる代表的なもの。それぞれの特徴は覚えておきましょう。お医者さんに診察してもらうまでの、ひどい高熱や咳の対処法も必須です。
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子どもが夏風邪になりやすい理由
出典 http://spark5y.com/wp-content/uploads/2014/06/10212baaf1660a9ef40b84f3212e39c7.jpgクーラーのきいた部屋やプールで長時間いるとき、子どもは遊びに夢中になるあまり冷えや寒さを感じなかったり、遊びたくて我慢してしまいがち。寝ているときも安心はできません。とくに寝相が悪ければ掛けている布団やタオルケットをけとばして、お腹を出したまま眠っていることも。
小さい子どもほど抵抗力が弱く、身体を冷やしすぎるとウイルスに感染しやすいもの。いつでも夏風邪をひく環境に囲まれているのです。
子供が夏風邪をひくとどうなる?
喉の痛み、腫れ、咳(せき)、発熱、鼻水、下痢、腹痛、嘔吐などが夏風邪の症状。
38度以上の高熱や喉の痛み、目の充血などを発症したときは「咽頭結膜熱」。プールで感染することが多いので、一般的には「プール熱」と呼ばれる夏風邪が疑われます。プール熱は患者の6割が5歳以下。とはいえ感染力が強いため、子どもを看病している親がうつる場合もあります。
4歳以下の子どもがかかりやすい「ヘルパンギーナ」は、38度以上の高熱と、口内炎が特徴。口のなかに水ぶくれができて痛み、食事するのもつらくなります。
「手足口病」は手のひら、足の裏、口の中などに発疹ができるもので、発熱をともなうことも。通常は数日のうちに自然治癒して1週間程度で発疹も消えます。
子どもが高熱や咳がでたときどうなる?
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39度の熱があっても、元気で平気な子どももいます。
高熱でぐったりしているときや、高熱が続く場合を除けば、水分をたくさんとって安静にさせればいいでしょう。汗が出て体温は自然に下がり、風邪もよくなってきます。熱には水分がいちばんの薬。
解熱剤が必要なのは、ぐずる、眠れないなど、熱のために不快を訴えて休めないときです。
子どもは体調が急に変わりやすいのも特徴。とくに小さな子どもは、自分の症状をうまく表すことができないので、子どもの変化をよく観察しておきます。体温、嘔吐や下痢の状態など、できればメモをとっておくと、診察するお医者さんもわかりやすいでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=g13vqfB70t0子どもの高熱や咳の対処法
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高熱の場合には保冷剤や冷やしたタオルなどを使い、わきの下、ふとももの付け根など冷やします。リンパが活発に働きながら熱を発するので、リンパの集まっているところを冷やすと効果的。氷マクラやおでこを冷やすのは、熱を下げるためでなく、気持ちよく休めるようにするためです。
咳は、寝ているとよけいに咳き込むことが多いので、上半身を起こすと少し楽になるかもしれません。
熱や咳は夜間に症状が悪化することも多く、あわてないですむよう予備の薬を準備。もちろん、夜間診療先も調べておきます。