インフルエンザに免疫力の弱い赤ちゃんがかかると、大人より症状が重症化するケースがあります。脳症や肺炎などの合併症を起こすこともあるので、十分な注意が必要となります。
予防接種は生後6カ月から受けられるので、重症化や合併症を防ぐためにぜひ受けておきましょう。
出典 http://www.unicharm.co.jp/moony/hajimete/ikuji/image/11_09/ill01.jpg
赤ちゃんへの予防接種の効果は?タイミングは?
インフルエンザが流行する時期に効果を得るには、11月初旬に1回目のインフルエンザ予防接種を行い、2回目を12月初旬に行うのが良いとされています。
理由1:予防接種は2回受けることにより、10倍近くの効果が上がる
理由2:インフルエンザの最盛期は1~3月で、予防接種の効果は受けてから4週間後に現れる
理由3:2回目の予防接種は、1回目の4週間後に受けると最も効果が期待できる
インフルエンザが最盛期となる1月初旬に最大の効果を得るには、2回目の予防接種はその4週間前の12月初旬となります。
1回目は更にその4週間前の11月初旬となるわけです。
赤ちゃんの予防接種の費用
インフルエンザの予防接種の費用ですが、病院や地域によって価格が違ってきます。1,000円ぐらいの安いところから、6,500円と高価なところまで格差があります。
Qlife(日本最大級の総合医療メディア)が行った「全国の医師300人への予防接種実態アンケート調査」では、大人の1回目の接種費用の平均値は、病院3168円、診療所2945円です。
これに対して子供の1回目の接種費用の平均は、病院2702円、診療所2525円と少し安くなっている特徴があります。
また、2回目の予防接種費用を「0円」に設定している医院が7%ることも特徴的です。全般的に、1回目より費用が安く設定されていてる傾向があり、2回受けることを奨励していることがうかがえます。
2回目の費用
予防接種の費用は、なぜこんなにも格差があるのでしょうか?
実はインフルエンザの予防接種は保険外診療です。費用は病院ごとに自由に決められるので、病院の方針によって違いが顕著に表れる結果となっています。
赤ちゃんの予防接種は受けるべき?
赤ちゃんの体は未発達な部分が多いため、「発熱」や「じんましん」などの副作用(予防接種のデメリット)を避けたいとの考え方もあります。
副作用を気にして、インフルエンザの予防接種を受けさせない医師や親も多いようです。
赤ちゃんは外出の機会が少ないので、家族からの感染が主原因になることが多いです。家族からの感染を防ぐことができるなら、外出を控えることで予防接種は受けないでもインフルエンザの予防効果を得ることができます。
赤ちゃんが予防接種を受けない代わりに、家族はきっちりと予防接種を受け、家庭内にインフルエンザウイルスを持ち込まないことによって、家族からの感染を予防します。
ただし感染してしまった場合を考えると、予防接種していれば症状が軽くなる傾向があることは確かです。これは大きなメリットと考えられます
重要なのは、赤ちゃんのインフルエンザの予防接種には、メリット、デメリットがあり、各家庭環境や赤ちゃんの健康状態によって判断基準も変わってくるということです。
医師や家族と良く相談して、予防接種の可否を判断することがとても大切だと思います。