多数の犠牲者を出してしまった第二次世界大戦ですが、その英霊たちのおかげで今の日本があるといっても過言ではありません。
毎年8月15日、終戦記念日の靖国神社にはさまざまな人やメディアが詰めかけて、ごった返しているような映像をテレビで見た方は多いのではないでしょうか。
靖国の祭神は国のために戦い命を落とした軍人で英霊と呼ばれています。
建てられたのは今から145年前で、合祀されているのは幕末戊辰戦争以降の殉死者ですが、大東亜戦争での殉死者である日本軍人約213万柱が最も多いといわれています。
今回は終戦記念日に靖国神社へ足を運び、英霊たちへ参拝するにあたっての注意点などをご紹介します。
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終戦記念日の靖国参拝の仕方や作法
この日は静かな祈りの場であるはずの靖国神社は周辺から騒音に包まれています。心静かに英霊を忍ぶため本殿内での参拝(昇殿参拝といいます。)の仕方をご案内します。
- 拝殿右側の「個人参拝者受付」にて申込み用紙を記入します。
- 控室から神職の案内に従い参集殿正面玄関から入ります。
- 手水、まず右手で柄杓を持って左手を清める、逆にして右手を清める、また右手に柄杓を持ち替えて左手で水を受け、口を清め、左手をもう一度清めます。
- 修祓、頭を下げて静かにお祓いを受けます。
- 玉串拝礼、本殿へ進み玉串を捧げて拝礼します。玉串は右手で切り口の方を上から、左手は下から支え胸の高さへ持ちます。玉串の机の前へ進み軽くお辞儀をしたあと玉串の先を時計回りに回し両手で持ち祈ります。さらに時計回りに回して切り口を神殿へ向けて机の上に両手で捧げます。
- 二拝、二拍手、一拝をして下がります。
靖国神社の参拝マナーや服装
拝殿前参拝、昇殿参拝どちらも服装に関しては、「毛皮を身に着けない」「帽子をとる」それ以外に特に決まりはありません。
厳粛な気持ちで行く場所なので、礼儀としてなるべく落ち着いた服装で良いと思います。
敷地内に入る際一礼し、鳥居は真ん中を通らず脇を通る、その際には柱側にある足を先に進めて歩きましょう。
手と口を清めて心を静かに保ち、祈りを捧げて黙とうをする。
動画でみたほうがわかりやすいかもしれませんね。
靖国は神社であると同時に墓所でもあります。そして観光名所でもあり終戦記念日の靖国神社にはたくさんの人々が訪れます。
幕末の戊辰戦争からの英雄が祀られている靖国神社へ赴き、礼節を重んじて心を込めて黙とうを捧げ一礼をすることで自然にきちんとした所作ができると思います。