ここでは終戦記念日の黙とうについて紹介していきます。
終戦の日は、その名の通り第二次世界大戦が終結した記念日を指していて、多くの日本人が黙とうを捧げる日でもあります。
日本では黙とうは弔意の心だとされていて、死者の存在を再確認するための大切な行為です。
出典 http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/fb/e9640e211938c6d2f603201f682e0dab.jpg
終戦記念日はいつ?
各国によりその記念日の指定はさまざまでアメリカではポツダム宣言に調印した9月2日を「VJDay」と呼び、対日勝戦記念日とされていますが州によっても日付が違います。
ロシア連邦(旧ソビエト)では9月3日を記念日に指定されています。こちらは2日に降伏文書に調印し、翌日に対日勝戦祝賀会が行われたため。
日本においては、由来となるエピソードは諸説ありますが一般的には天皇陛下の玉音放送により日本が降伏したと公表された、1945年8月15日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として終戦記念日と称されています。
正確には、戦争がほんとうに終結したのは9月2日になります。
アメリカ海軍戦艦ミズーリ号の甲板で日本が降伏文書に調印をして、戦争が終わりました。
終戦記念日の黙とうの時間は?
1945年8月15日、グリニッジ標準時間午前3時、日本時間の正午に昭和天皇による玉音放送がありました。
ラジオで終戦の詔書(大東亜戦争終結ノ詔書)を朗読して、ポツダム宣言の受諾と軍の降伏を発表され、アメリカとの戦争が事実上終了しました。
これにより、終戦記念日の黙とう時間は、毎年8月15日正午の時報を合図に12時から1分間とされています。
昭和天皇が初めて自らの肉声を通し、敗戦を発表したことは国民にとって重大な意味を持ち、敗戦の象徴となりこの日を重く受け止め記念日と定めたのです。
終戦記念日の黙とうの仕方は?
終戦記念日には、さまざまな会社や甲子園球場などで黙とうが行われていますね。
手を合わせたりたたいたりお辞儀をする祈りとは違い、黙とうとは、心を落ち着けて目を軽く閉じ、頭を下げて声を出さずに祈る行為です。
その際心の中で誰かに語りかけたり、自分の気持ちを見つめたり、完全に「無」になり祈る方もいます。自然に魂との対話ができるような気持ちになる、死者に安らかに眠ってほしいと願う、自分自身の心と向き合う。
そして国民が終戦記念日の同じ時刻に祈ることは、たくさんの亡くなった方々を忘れず、感謝の気持ちを持って平和の心を皆で大切に思う、そんな思いも込められているのかもしれませんね。
日本では戦争が終結した日ではなく、昭和天皇が敗戦を発表した日が終戦記念日に定められています。
大東亜戦争で亡くなったすべての方々の魂へ向けた冥福と、永遠に続く平和を祈るため、終戦記念日に心を穏やかにし1分間の黙とうを捧げてみてはいかがでしょうか。