ムカデに刺されたり、噛まれた時の症状と対処方法、ムカデに刺されたら病院は何科にいくべきか?お伝えします。
病院が休みの場合、傷口の腫れや痛みに効く軟膏も参考にしてください。
ムカデの毒に命に関わる強い毒はありませんが、強い痛みがありますので応急処置が必要な場合も多いです。また、ショック症状がでてしまうと大変なことになりますので、すぐに対処できるようにしましょう。
ムカデに刺されたとき症状
ムカデに刺されると、局所症状と全身症状がでてきます。
ムカデに刺された症状とは
- 激しい疼痛(ズキズキする痛み)まれにかゆみ
- しびれ、患部が灼熱感をもって赤く腫れる炎症
- 重症の場合、周辺組織の壊死や潰瘍化(ただれてしまうこと)
- 発熱や頭痛、めまいや吐き気などの全身症状
ムカデの毒の種類
ムカデの種類によって違いはありますが、ハチと似た成分の毒になります。
- ヒスタミン
- セロトニン
- ヒアルロダーゼ
- サッカラーゼ
- タンパク分解酵素などなど
その中でもアカズムカデは毒性が強いです。ヒスタミンや局所透過性を高めるポリペプチドが含まれています。
局所症状は人によって様々な反応があります。毒自体に即死に至るような毒性はありません。
注意が必要なのが2度目
スズメバチに刺されたときもそうですが、過去に1度噛まれた経験のある方は、アナフィラキシーショックを起こす可能性が高いです。
傷口の腫れや痛み以外に、全身症状や発熱、めまい、悪寒、頭痛、吐き気など症状がある場合、至急、救急車を呼ぶようにしましょう。
ムカデに刺されたときの対処方法
ムカデに刺された時の対処方法と、やってはいけない対処方法をお伝えしますね。
やってはいけない3つの対処方法
水で冷やす洗い流す
傷口を冷やすと反対に痛みが増し、体質によっては失神を起こすなど悪化しますので冷やさないようにしましょう。
ぬるま湯で洗い流す
冷やすことと同じで、42度以下のぬるま湯では酵素活性が増加し痛みが増す可能性がありますので避けましょう。
毒を吸い出す
傷口から毒を吸い出したり絞り出すことをやってはいけません。口で吸うのは毒を体内に入れる行為ですし、絞り出すと毒が反対に浸透しやすくなります。
緊急時の2つの対処方法
ムカデに刺された時の緊急時の対処方法をお伝えします。時間が経過してからは逆効果になることをご留意ください。
幼い子供やご年配の方は症状が重くでることがありますので、早めに対処しましょう。アナフィラキシーショックを起こすと命に関わっていきます。
43度以上の熱いお湯で洗い流す
ムカデの毒は43度~46度の熱いお湯で不活性化するため、熱いお湯をかけ続けます。
ムカデの毒はタンパク質で酸性のため熱に弱いのです。そして体のごく浅い皮膚表面に毒が入るので、噛まれたらすぐにシャワーをかけて温め流すと、毒が拡がるのを抑えられます。
また弱酸性ではないシャンプーや石鹸などで洗うとより効果的です。お湯がぬる過ぎると痛みが増し、熱すぎるとやけどに繋がりますのご注意ください。
トゲが刺さっている場合はトゲ抜き、43度以上をキープする必要がありますので10~20分程度熱いお湯をシャワーでかけ続けましょう。
薬(軟膏)を塗る
毒を洗い流した後に薬(軟膏)を塗りましょう。洗い流さずいきなり薬を塗ると毒を塗り広げることになります。
成分は虫刺されとは比べ物にならないくらいの痛みやかゆみが現れますので、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏の添付が好ましいです。
ただし、直接傷に添付するタイプですと、スポンジがムカデの毒に汚染されるため、指で塗り広げられるタイプの薬を選びましょう。
ムカデに刺された時は何科の病院?
ムカデに刺された時は「皮膚科」を受診してください。まれ整形外科でも見てくれる病院もあります。
ムカデに噛まれたショックと痛みと不安の中「どうしたらいいの?」と思いながら、でも何をしたらよいかわからない。
そんな時、少しでも早くやっておくべきことを知っていれば……。ここでは、そのような時のために、知識としての処置方法を簡単にご説明しました。ですから、最終的には必ず病院で医師に診てもらってください。
今回の刺された時の対処方法は緊急時のものになります。これぐらい平気と高をくくったり、薬を塗っていれば大丈夫と過信したりするのではなく、とにかく病院へ行きましょう。
まとめ
ムカデに刺されたときの症状と対処方法、病院は何科行くべきなのかお伝えしました。
ムカデに刺されない対策としては、ムカデが実はとても怖がりで自分に触れてくるものに対して、危害を加えられると思って噛みつく習性を頭に入れておくことです。
室内で出会ってしまった時、あわてたり、パニックになったりせずに捕獲(火ばさみなどのトングがあればそれで)して、熱に弱いので、熱いお湯をかければ撃退できます。
ムカデが住みにくい環境をつくることや、蚊帳を使うなどの方法で出来るだけ刺される・噛まれることのないように、気を付けましょう!
ちなみにムカデに襲われたとき、「刺された!」ではなく「噛まれた!」が正しい表現になります。
ハチのような針がなく、一対の鋭いアゴで噛みつくため「噛まれた!」となります。どちらにしても、とても痛いですし、すぐに何らかの処置をしなければなりませんね。以下の動画も参考になさってください。
【参考動画】
https://www.youtube.com/watch?v=1MsJLHln02g