お釈迦様の誕生日がいつかご存知ですか?イエス・キリストの誕生日は知っていてもお釈迦様の誕生日は知らない人が多いようです。
4月8日はお釈迦様の誕生日とされ「花祭り」とよばれる祭事をおこなう風習があります。
花で飾りをつけた「花御堂」とよばれる小さなお堂をつくり、そこへまつった誕生仏に参拝者が甘茶をかけるのです。
仏教徒は世界に三億以上いるとされますが、キリスト教徒の祭典であるクリスマスにくらべ、その認知度はとても低いです。
今回は花祭りの風習の由来と、全国で花祭りをおこなっているお寺をご紹介します。
また、どうして花祭りの認知がひくいのかについてもみていきたいとおもいます。
出典http://blog.goo.ne.jp/kyo-otoko/e/98519c362acf6c8e74dbac9c91185bf5
花祭りでどうして甘茶をかけるの??
花祭りは明治以降の名称であり、潅仏会(かんぶつえ)とよぶのがただしいです。
花祭りとよばれるようになったゆえんは、明治時代にはいって暦の読みかたが変わったことがきっかけになっています。
グレゴリオ暦を導入したことで、4月8日は桜が満開になる頃合いとなったため、花祭りというよび名が広まるようになりました。
出典 http://pinbokejun.blog93.fc2.com/blog-entry-363.html甘茶をかけるのはお釈迦様の誕生のとき、産湯として天より竜が清浄の水をそそいだという話に由来しています。
参拝者は柄杓をもちい甘茶を誕生仏にかけて祝います。甘茶が参拝者にふるまわれることもあります。
ちなみに甘茶は甘く味付けされたお茶ではなくアマチャヅルを煎じたお茶です。ほのかに甘苦くてトロみのあるお茶です。
全国で、花祭りをするお寺は??
出典 http://ameblo.jp/ksuigyok/entry-11850245948.html全国において、花祭りをするお寺はじつのところたくさんあります。
とくにそのなかで有名なのは奈良の東大寺や興福寺、朝護孫子寺です。京都では浄瑠璃寺と清凉寺がそうです。
東大寺では、大仏様の目の前で花祭りが行われ独特な雰囲気です。また奈良や京都はこの頃合いは桜のきれいな季節でもあります。
花見を楽しみながら花祭りのしずかなひと時をすごすことができますよ!
花祭りの知名度がひくい理由とは??
キリストの生誕を祝うクリスマスとは対照的に、花祭りの認知度がひくいのはなぜでしょうか。
江戸時代では4月8日は国民の祝日のようなあつかいをうけていたというのに、現在ではその地位はみる影もありません。
かんがえられるのは、商業界との結びつきの有無です。
クリスマスは、明治文明開化と同時に日本に入ってきた外国人への商業・ビジネスのタネとして利用されました。
花祭りはあくまで古来よりつづく祭事として粛々とつづいたにすぎません。
そうしたことからクリスマスと花祭りにはおおきな認知の差がうまれたとかんがえられます。
今回の花祭りの紹介はいかがでしたか?この記事をきっかけに、桜の美しい季節に花祭りの風習を体験してみてはいかがでしょうか。