おたふく風邪は、症状のでない「潜伏期間」のうちに、もっとも感染力が強くなります。そのため、周囲に気づかないうちに二次感染させてしまうおそれがあります。
出典 http://www.senpukukikan-navi.com/image/a-mumps1.gif
おたふく風邪の潜伏期間はどのくらい?
おたふく風邪の潜伏期間は一般的に2~3週間程度、日数では個人差がありますが10日~20日程度といわれています。
潜伏期間とは、おたふく風邪の原因となるムンプスウイルスが体内に侵入してから、症状を発症するまでの期間のことです。
おたふく風邪の原因となるムンプスウイスルは、季節性のインフルエンザと比べて、症状を発症するまでの潜伏期間はやや長い傾向にあります。
潜伏期間中の感染力はどのくらい続くの?
おたふく風邪は、約10日から20日程度ある感染期間のうちに、もっとも感染力を持ちます。症状の発症後も、数日間感染力が持続します。
そのあとは、症状の軽減とともに感染力が低下していきます。
潜伏期間に予防接種は効果はあるの?
潜伏期間に予防接種を受けても、効果はありません。というよりも、おたふく風邪の感染の疑いがある段階で、予防接種を受けさせてもらえなくなります。
医療機関でおたふく風邪の予防接種について、「接種を受けてはいけない人」として、①明らかに発熱している人、②思い急性の病気にかかっている人、③その他、医師が接種に不適当な状態と判断した人、という判断が行われます。
おたふく風邪に感染していなくても、熱を出していたり、またはお医者さんの判断で予防接種ができなくなる可能性があるのです。
移したり感染しないための対策方法は?
やはり一番の対策方法は、生後早いうちに、おたふく風邪の予防接種を受けることです。
予防接種は1歳のときから接種でき、1回目の接種後、2年~4年たったら2回目の接種をすることができます。接種後、抗体の獲得率は90%以上です。
大人のおたふく風邪に注意
大人がおたふく風邪になったとき、子供よりも重症化しやすいので注意が必要です。もし子供のときに予防接種を受けていないときは、大人になってからでも予防接種を受けることができます。
たいていの人は子供のときにおたふく風邪にかかっており、大人になってから感染することはありません。子供の時にかかった記憶がない人は、予防接種を受けるようにしましょう。
おたふく風邪は潜伏期間に感染力が高まるウィルスです。他の人に菌を撒き散らさないためにも予防接種を検討しましょう。