菊池渓谷の紅葉は二つの遊歩道を中心として、赤、黄色、ブルー、エメラルドグリーンの4色が交わる絶景のコントラストがあざやかで、すばらしい景観をつくりあげます。
九州は熊本県の阿蘇市と菊池市の一帯を流れる菊池川上流にある菊池渓谷は、レジャー開発をほとんど行っておらず「渓谷美の極地」と言われるほど自然なままの状態で残っており、景観は豊か。その渓谷は、林野庁と緑の文明学会、地球環境財団が共同で選ぶ「森林浴の森百選」や林野庁が選定する「水源の森百選」に選ばれています。
それでは、この菊池渓谷の紅葉の見所と時期、アクセス方法や渋滞状況をお届けします。
菊池渓谷の見頃と時期は?
菊池渓谷の見頃は11月上旬です。紅葉は10月下旬から色づき始め、紅葉の時期は11月上旬から中旬にかけてといわれています。
今年の11月3、6、13、20、23日には熊本空港からシャトルバスの運行が予定されています。飛行機をアクセスに使う人は、このシャトルバス運行の日に合わせて出かけてみるのもよいでしょう。
菊池渓谷の紅葉のみどころは?
菊池渓谷の紅葉のみどころは、何と言っても「手付かずの自然が残っている」ところではないのでしょうか。渓谷は、二つの遊歩道と売店とトイレがあるくらいの、自然なままの姿が残っています。
渓谷の中には「日本の滝百選」にも選ばれた四十三万滝をはじめ、掛幕の滝、黎明の滝、など菊池川を流れる渓谷の滝と紅葉とのコントラストが美しいです。
渓谷には徒歩30分と1時間の散策コースが設置されており、トレッキングしながら360度に広がる紅葉を楽しめるところも、みどころでしょう。
菊池渓谷へのアクセス方法や渋滞状況は
菊池渓谷へは、JR熊本駅より熊本電鉄バスの「菊池温泉」行きに乗車して、終点「菊池温泉・市民広場前」で下車。その後、渓谷まで車で30分ほど。高速道路では、九州道植木ICから車で50分。熊本空港からでは1時間ほどで着きます。
なお、菊池温泉より事前予約制の「きくち観光あいのりタクシー」(土日祝日、振替休日のみ、0968-26-5022)を利用すると便利かもしれません。
前に書きました通り、11月3、6、13、20、23日には熊本空港からシャトルバスが運行される予定です。
気になる周辺の渋滞状況ですが、渓谷周辺はさほど渋滞は発生しないようです。ですが、渓谷に用意されている駐車場が常に満車の状態になりやすく、駐車待ちの車での混雑が発生しますので、自動車での直接のアクセスはあまりオススメしません。空港からのシャトルバスや、菊池温泉からの<乗り合いタクシーを利用すると良いですよ。
周辺の紅葉スポットや観光スポット
菊池渓谷周辺の紅葉スポットとしては熊本県八代市の五家荘のせんだん轟の滝がオススメです。せんだん轟の滝は高さ70メートルの高さを誇り、1990年には「日本の滝百選」にも指定されました。
紅葉の見頃は10月下旬から11月下旬にかけてですが、今年の10月25日から11月20日にはせんだん轟の滝周辺をメイン会場に紅葉祭が行われ、各地で郷土芸能やイベントなどが開催されます。せんだん轟の滝へは、菊池渓谷から車で2時間30分ほどです
渓谷周辺の観光スポットとしては、渓谷から車で30分ほどの距離にある菊池温泉が見逃せません。温泉の泉質が弱アルカリ性で肌に非常によく「化粧の湯」とも呼ばれ、特に女性にはオススメしたい場所です。温泉街は40件ほどの旅館からなり、1000円の「週湯券」を買うと3カ所の温泉を楽しむことができます。
近年では地元旅館の女将が中心となって「おしどり夫婦の里」という運動を始め、「わいふ(菊池温泉の所在地である隈府、ワイフ=妻)の湯」「美肌の湯」というキャンペーンを積極的に行っています。
いかがでしたか。菊池渓谷は空港からのアクセスも抜群によく、九州以外にお住まいの方も出かけやすいです。渓谷だけでなく、近くには「菊池温泉」という温泉街があり、旅行のついででも訪れやすいでしょう。もちろん、菊池渓谷がある熊本県は、ほかにも熊本城や阿蘇など、たくさんの観光スポットがあり、長期の旅行としても菊池渓谷を日程に組み込むことも可能です。
ぜひとも、この機会に手つかずの自然か残されており、アクセスもよい菊池渓谷の紅葉を見に出かけたらいかがでしょうか。