「ぎゃぁぁぁぁ、またやってしまったぁぁぁ」
思わずそんな叫び声を上げたくなってしまうのが、土鍋を焦がしてしまったときです。
土鍋を焦がしてしまうと、落とすのに一苦労しますよね?
写真のような真っ黒焦げ状態になってしまうと、本当にどうしたらいいのかわからなくなってしまいます。
そんな時、お酢や重曹を使うと焦げ付きを落とせるってご存じでしたか?
意外と知られていない、土鍋の焦げ付きの取り方をこれから見てみましょう。
むやみに金属でこすってはいけない!!
土鍋が焦げ付いたときに、あわてて金属(スプーンとか)で擦ってはいけません。
そんなことをしても焦げはとれませんし、逆に土鍋を傷めてしまいますよ。
まずは、ぬるま湯に土鍋を浸すこと。そのまま、一晩おいておき、ぞうきんかキッチンペーパーで丹念にこすり取りましょう。
すくなくとも、スプーンで擦るよりはマシです。
しかし、軽い焦げ程度なら落ちますが、強い焦げ付きだとなかなか難しいでしょう。
そんな時に活躍するのが、「重曹」と「お酢」です。
重曹を使って焦げ付きを落とす!!
重曹を使って土鍋の焦げ付きを落とす方法をご説明します。
- 土鍋に水を入れる(お湯ではいけません。必ず水から行ってください)
- 土鍋の中に重曹を大さじ4杯くらい入れる。
- 火にかけてぐつぐつと煮立つまでまつ。
- 重曹入りのお湯をすて、スポンジや指で焦げを擦り落とす。
一度で落ちきらない頑固な焦げは2回、3回と繰り返すうちに落ちますよ。
ポイントは水からはじめて煮立たせることです。
お湯からはじめてしまうと、重曹の威力があまり発揮されないので注意してください。
お酢を使って焦げ付きを落とす!!
重曹以外に、もう一つ焦げ付きを落とす方法をご紹介します。それはお酢を使った方法です。
- 鍋をたわしでごしごし洗う(力を入れすぎて鍋を傷つけないよう注意)
- 鍋に水を入れる(お湯では無く水です。注意してください)
- お酢を50~70ccほど入れて煮たたせる。
- 完全に沸騰したら、火を止めて数時間程度放置。
- その後、お酢入りの水を捨て、焦げを指などで擦って落とす。
お酢を使う場合は、事前にたわしなどで洗っておくのがポイントです。
また、重曹の場合と同じくお湯ではなく水から行います。
重曹とお酢の使い分けは焦げの種類で決める
重曹を使った焦げ付きの取り方と、お酢を使った焦げ付きの取り方を見てみました。ではどちらの方がより効果的に焦げ付きをとれるのでしょうか。
その答えは、焦げ付きの種類によって違います。
重曹はアルカリ性です。一方、お酢は酸性です。
その為、酸性の汚れを取るには重曹が役に立ちます。一方で、アルカリ性の汚れを取るにはお酢がよく効くのです。
重曹を使う汚れ
一般的な食べ物の汚れは酸性です。ご飯、お肉、お魚などを焦がした場合は重曹を使った方がよくとれることになります。
酢を使う汚れ
一方、野菜、果物、キノコなどの焦げはアルカリ性ですからお酢を使った方がよくとれます。
焦げの原因となった食べ物によって、重曹を使うべきかお酢を使うべきかが違うのですね。
土鍋が焦げ付いてしまったとき、重曹やお酢を使うと焦げ付きをカンタンに取ることができます。
むやみに擦って土鍋を傷つけるまえに試してみてはいかがでしょうか。