日本各地に生育しており、刺れると激しい痛みと、後から痒みや腫れが出てきてしまうブヨ。飛んでいるところを見るだけでもゾクッと寒気がしますよね。
ブヨに刺された後の適切な対処法を知っていますか?きちんと手当をしないと、完治までに1年かかる場合があるなど非常に厄介なのです。
今回は、そんなブヨに刺された時の対処法などをご紹介します!
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ブヨに刺された時の症状

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ブヨは血を吸うときに、皮膚を噛みちぎります。蚊などのように、針を刺して血を吸うのではなく、皮膚をかみ切るため、ちょっとした激しい痛みを感じます。
その後、翌日などにかゆみが出始め、刺された部分は、通常時の2~3倍ほどに腫れ上がります。さらには、疼痛や発熱など体にありとあらゆる障害を引き起こします。
通常、疼痛や発熱は1~2週間程度で落ち着きますし、腫れや痒みも同じくらいの時間で落ち着きます。ただし、体質などによっては、長期化する恐れもあり、慢性的な痒みに襲われる可能性もあります。
ブヨに刺されると、蚊のようにかゆくなるだけではないので非常に厄介ですよね。
痛みや腫れが出てきた時の治療は?

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(1) まずは消毒!
ブヨは蚊とは違い、皮膚をかみ切って血を吸ってきます。そのため、刺されたら「消毒」が必要不可欠です。
なぜ「消毒」が必要なのかというと、皮膚をかみ切っているため、傷口からばい菌が入りやすくなっているためです。ばい菌が入ると、化膿してしまう恐れがあります。
(2) 絞り出す!
次に、ブヨに注入された毒を抜き取ります。毒を絞りだすことにより、かゆみなどの症状緩和につながりますので、消毒が終わった後に速やかに行います。
現在では、ブヨの毒を絞り出すキットがあるので、キャンプなどで山や川に行く方は事前に準備しておくと良いですね!
ただし、刺された直後にやらないと意味がないので、気づいたらすぐにやりましょう!「後でいいや~」は命取りですよ!
(3) 冷却忘れずに!
かゆみが出てくれば、非常にかきむしりたくなりますよね・・・。それをやってしまうと、痒みが止まらなくなるため絶対にやってはいけません!
痒みを抑えるには、冷やすことが最適なので、かゆくなってきたら、濡れタオルか何かで患部を冷やすことが必要です!
治療は市販薬で大丈夫?病院は?

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ブヨに刺された場合の薬ですが、ステロイド軟こうである「ムヒ」などが有効です。ただし、直接かゆみを抑える市販薬はないので、一時的な対処にしか過ぎません。
キャンプ中に刺された場合は、「ムヒ」を使って痛みを一時的に抑えて、帰宅後に病院へ行きましょう。
病院では、症状に合わせた薬を処方してくれますので、治りもそれなりに早いです。
ただ、絶対にかきむしってはいけません。治りが遅くなるばかりではなく、かきむしったことによって生じた傷口から菌が入って化膿する恐れがあるためです。
刺されないようにするためには?

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ブヨに刺されないようにするためには、「生息している水辺には近づかない」や「長袖長ズボンを着用する」など対処法があります。
また、最近ではブヨ専用の虫よけスプレーもあるようなので、それらも使うと効果がありそうですね!
いかがでしたか?ブヨに刺されてしまうと非常に厄介ですよね。ブヨは水辺に生息しているそうなので、キャンプなどで訪れる際には十分に注意しましょう!
もし刺されてしまったら、放置ではなく適切な処置を行うようにしてくださいね。